ばね指
1.症状について | |
指の曲げ伸ばしの際に、カクカクとばね現象が生じます。どの指にも発症しますが、母指が最も多く(図66)、ついで中・環・小指にも多く発生します。 |
(図66) |
2.治療および病気について | |
指を曲げる腱とその腱を覆っている腱鞘との間で炎症がおこります。(図67)要するにトンネルの中を走っている腱とトンネルとの間がスムーズに動かなくなって、ひとたび曲げれば伸ばし難くなり、戻す時にカクッというばね現象を生じて来るのです。
使いすぎ(overuse)でおこると言われてはいますが、更年期や周産期の女性に多いのが特徴です。
治療は局所の安静とステロイドの局所注射です。保存的にみて治らない場合や指が伸びなくなった場合には局所麻酔で腱鞘切開を行います。
多数指にわたるときには関節リウマチの場合があります。関節リウマチの場合には腱鞘切開術では治らないので注意が必要です。
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(図67) |