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手根管症候群

  手根管症候群

1.症状について  

 母指から環指にかけてしびれを訴えます。(図68)しびれは掌側のみです。夜寝ていてしびれで目が覚めたり、長電話や傘をさしているとしびれが増強します。

 母指球といって(図68)親指の付け根の筋肉が痩せてきます。母指球の筋力が低下するためOKサインができにくくなります。

 

(図68)

 

 

2.治療および病気について  
 正中神経が手関節の掌側の入り口で手根管というトンネルで圧迫を受けます。したがって手根管をたたくとビリッとしたしびれが親指から中指まで放散します。(図69)
治療はビタミンB12製剤の服用と局所の安静です。ステロイド剤を手根管内(トンネル)に注射することもあります。
 正中神経領域の麻痺がおこりますが、しびれだけでなく、母指球筋の筋肉が痩せてきたら、手術をした方が良いと思います。手術は手根管(トンネル)の切開です。

  (図69)